ドロップシネマパーティ:「新しい監督」を「新しい俳優」による「新しい映画」が、今年もENBUゼミナールから産声をあげる

講師コメント

今回上映される、映画監督コース・昼間部卒業制作の監修的な講師を担当させていただきました。
9作品が今回の上映で初めて、世の中にその姿を見せます。ある程度の長さの映画は初めて撮った、という人が多いです。
満足に作れなかったという人も、イメージと現実の間の溝に戸惑ったという人も、いたと思います。
でも、後からどうこういっても、まるで最初からそうであったかのような姿で、闇にすましているのが、映画という残酷なやつです。
初めて作った映画は、映画を撮り続けて行こうとする者にとって、大きい影響をその後の自身に投げかけます。
そこが出発であり原点たることを、様々な印象で受け止めながら、作り手はファーストステップから遠ざかって行きます。
失敗と思った事が実は後に、選ぶべき可能性の隠れた岐路であったことを、知る事もあるかと思います。
映画館の暗闇で、初めてのお客さんと、まるで最初からそうであったかのような映画として見る機会は、貴重です。
お客さんの皆様、もしよろしかったら、最初の目撃者として観に来てください。
よろしくお願いします。

【映画監督コース・昼間部卒業制作担当】鈴木卓爾 監督作品:『私は猫ストーカー』『ゲゲゲの女房』

いよいよ映画を作りにくい時代になってきたけど、
映画にはまだまだ可能性がある、と信じたい。
大げさに言うと、それは彼らに掛っている。
彼らの作品が、ふらりと劇場に入ってきた一般のお客さんの心を動かすことを願っています。

【映画監督コース・夜間部卒業制作担当】熊切和嘉 監督作品:『ノン子36歳(家事手伝い)』『海炭市叙景』

”プロの役者”とは到底言えないが、
面白い人間達の集まりである事は確かで、
とにかく、そのおもしろい部分を寄せて集めて、
ベストを尽くして形にしたのが、今回の作品です。
笑ってやってください。

【映像俳優コース・昼間部卒業制作担当】山下敦弘 監督作品:『リンダリンダリンダ』『マイ・バック・ページ』

俳優を目指すってどういうこと?
憧れだけでは続かないし向いてないならとっととやめた方が身のためだし。
若人よ、己を失うな! というのがテーマ。
俳優諸氏のそれぞれの格闘も皆ドラマだった。
是非とも見てあげて欲しい。

【映像俳優コース・夜間部卒業制作担当】篠原哲雄 監督作品:『月とキャベツ』『小川の辺』

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